「バーガヴァタ・プラーナ」 クリシュナ神の物語 

 

参考資料

 翻訳するのに役立った、日本語の資料について列挙しておきますので、参考に。ただ、プラーナの資料についてはほとんどありません。
英語などの資料については、本(上巻)に記載する予定です。

(アイウエオ順)

インド神話伝説辞典 東京堂出版
  神話について、簡単に網羅されています。神の名前の呼び方などを参考にしました。 

ウパデーシャ・サーハスリー シャンカラ著  岩波文庫
  シャンカラの思想もまた、少しは知っておいたほうが理解しやすいです。たとえば、「蛇と紐の喩え」など。

ウパニシャッド 湯田 豊  大東出版社
 ウパニシャッドを全て網羅して翻訳してあります。ただ、かなり高価!

解説ヨーガスートラ  佐保田鶴治 平河出版社
 ヨーガについて説明があります。バーガヴァタ・プラーナでは、サーンキヤとともに、ヨーガについても記載されています。

クリシュナ(バガヴァット・ギーター) 堀田和成  宝輪出版
 バガヴァット・ギーターの詳しい解説です。他の解説書に比較してかなりわかりやすく、また良く理解できます。
バーガヴァタ・プラーナは、バガヴァット・ギーターとウパニシャッド、そしてヴェーダの精髄であると、そのように神仙ナーラダは仰っています(パドマ・プラーナの中で)。

古代インドの神秘思想  服部正明  講談社現代新書
 ウパニシャッド世界について、非常に良心的に解説されており、よくわかります。

サンスクリット講義 菅沼 晃 平河出版社
 プラーナ文献を読むには、少しはサンスクリット語が読めないと、固有名詞が訳せません。
またここには、例題としてバーガヴァタ・プラーナの一部(第9巻第9話)が訳されてあります。

バラモン教典 原始仏教  中央公論新社
 サーンキヤ哲学の翻訳が載せてあり、その概略を知るのには役立ちました。しかし、バーガヴァタ・プラーナでのサーンキヤは、ここに書かれている、いわゆる、イーシュワラクリシュナの書かれた古典的なそれとは違い、太古の聖者、聖仙カピラが説かれた、有神論的なものです。ちなみに、カピラはヴィシュヌ神の化身とされています。
さらにここには、バーガヴァタ・プラーナの一部(第10巻29話〜33話、第11巻27話、第12巻8話)が訳されています。ただ、韻文なので、少し読みにくいです。

マハーバーラタ 上村勝彦 ちくま学芸文庫
 話の進め方などが役立ちました。

マヌ法典  渡瀬信之   中公新書
 ヒンドゥー社会を理解するには、この本は必須です。バラモンなどの生活様式、祭式など、必ず読まなければいけません。

ヴェーダの思想 中村元   春秋社
 ヴェーダ世界について詳しく書いてあります。ただ、著者の気持ちの赴くまま、あちこちに話題が飛んでおり、まとまりに欠けるように思われます。

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クリシュナ神の物語・「バーガヴァタ・プラーナ」